2011年5月7日土曜日
● 黒沢清イチオシ!
『絞殺魔』/監督リチャード・フライシャー(1968, アメリカ)
すばらしい!
黒沢清がいろんなとこで褒めてたので、ずっと観たかった映画です。
ツタヤのオールタイムベストコーナー(のようなところ)にあったので、
迷わずレンタルしました。
全体的に抑制された演出がいいのですが、
映像的な技法として、なんといっても画面分割がカッコいいです!
この手法があまり継承されなかったのは残念ですね。
昔はコストかかったのでしょうか。
とても四十年前の作品とは思えません。
黒沢清がほめるのも当然です!
というか、『ドッペルゲンガー』や『アカルイミライ』は、
リチャード・フライシャーへの黒沢清からの回答なのでしょう
(特にドッペルゲンガー。
なにしろ、人物の分裂は『絞殺魔』は少なくとも物理的には1人でしたが、
『ドッペルゲンガー』は2人いるのです!)。
この手法はまだまだ面白いことができそうですね。
3Dなんかよりこっちを使ったほうが面白いことできそうなのに。
あと、おそらくいろいろな作品の元ネタになっている箇所もありました。
「ストラングラー」というネーミングや、犯人が二重人格者だった、
というオチは『池袋ウエストゲートパーク』
恥ずかしながら今ごろわかりました。
石田衣良も勉強してるんだな~。
浦沢直樹の『MONSTER』で、
犯行現場検証中にルンゲ警部が鏡を見るシーンも多分これでしょう。
ラベル:
'60,
1-2-1 映像-アメリカ-映画,
黒沢清
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